ご挨拶

 私どもヴィニョブル安曇野は池田の地で2009年にブドウ作りに着手、ワイン用ブドウ作りの先駆的農家です。ブドウ作りに適した風土に支えられ、まごころを込めた栽培を進め、現在、良質なブドウ作りで高い評価をいただくに至りました。
 今、自らの手で「ブドウの想い」を引き出すような、語りかけるような味わいのワインを創りたい。そんな想いで二代目、弘樹の名を冠したワイナリーを開設いたしました。優れた風土で育った良質のブドウ、それぞれの個性を素直に引き出した表情豊かなワイン、そんなワインをお届けしてまいります。

ドメーヌ・ヒロキができるまで・・・

ドメーヌ・ヒロキがある場所は、元々別のワイナリーがワイン用のぶどうを栽培するために造成した土地でした。しかし話がとん挫し、3年間も放置されてしまっていました。
今から14年前の2008年、JAの園芸指導員から早期退職していた現会長である父・横山嘉道に、池田町から「ここでぶどうの栽培をしてみないか?」と話しがありました。父は、私(横山弘樹)もやるなら自分の退職金を叩いて挑戦しようと考えており、私はその時東京にいましたがいずれ地元に帰ろうと考えていたことと重なり、池田町からの話を受けることにしました。
当時はワイン用ぶどうで生計を立てている人はあまりいない時代でした。ワイナリーや栽培農家から珍しがられて色々と教えて頂きました。また幸いにも当初から大手ワイナリーからワイン用ぶどうの依頼があり、縁やタイミングに恵まれていました。
栽培では病気に苦労するときもありましたが順調に年月を重ねられ、ある程度余裕が出てきたころに「このぶどうから造られるワインの味について、もっとよく知りたい」と思うようになり、松本市内の著名なソムリエの元に3年ほど勉強に通いました。学べば学ぶほど「自分で育てるぶどうから、ワインを最後まで造りたい」と強く思うようになり、ワイナリーの計画を立て始めることとなりました。
そのころちょうど町で新しい畑を造成する話があり、自社畑も拡張できました。そこで「自分の造りたいワイン」をイメージし、品種を選び栽培を始めました。
ワイン用のぶどうは植えてから本収穫まで4年かかります。その収穫に合わせてワイナリーを作り、醸造を始めるという計画を立てて2020年のワイナリー開場を進めました。ただ同時に売店をオープンするために、3年目のぶどうを委託醸造して開場に間に合わせました。
2021年4月にいよいよ最初の自社醸造ワインが出来上がりました。
これからドメーヌ・ヒロキは、また一歩ずつ進んでいきたいと思います。

 

左:会長 横山 嘉道
右:社長 横山 弘樹

2022年2月

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